〜micro-TESEに挑戦した夫婦の不妊治療記録〜

不妊治療を始めて1年半が経った頃、夫が『非閉塞性無精子症』と診断されました。

不妊治療記録 〜micro-TESE(マイクロテセ)3日目〜

 

この日もまた、片道1時間以上かかる道のりを運転して大学病院まで向かいました。

 

 

昨日の夜の時点でまだ精子を探してくれているとは言われたけど、もう望みは薄いだろうし、夫に何て声をかけよう・・

 

頭の中でグルグルと考えながら運転していると、あっという間に大学病院に到着しました。

 

 

 

 

病室に入ると、手術が終わって安堵している様子の夫がいました。

 

そして、歩き方がペンギンみたいでした。笑

 

 

ひとまず二人で医師の診察を受けに行くことに。

 

 

 

 

やはり、精子は見つからなかったようです。

 

 

培養師さんが隅から隅まで探してくれたようですが、1つもないと・・。

 

 

 

 

ただ、ひと昔前だと、''ここで治療終了''となっていたそう。

 

 

ですが、近年では、精子になる前の細胞が存在していれば、ホルモン療法でその細胞を精子まで成長させて、再度micro-TESE(マイクロテセ)をする方法あるんだそう。

 

 

まだ希望はあるんだ・・!

 

 

けど今はまだ手術したばかりで、夫は痛みもあって次のことなんて考えられないだろうし、夫に次の判断を急かすつもりもありませんでした。

 

 

ひとまず、「今日は退院して大丈夫。」と言ってもらえたので、また3週間後に術後経過を診るのと、ホルモン療法ができる状態かどうかもお伝えするとのことで、受診予約を取って帰宅しました。

 

 

 

 

 

 

退院前に、友達の病室に寄って、少しだけ話ができました。

友達の手術も無事に終わったようで、笑顔も見れたので少しホッとしました。

めちゃくちゃ痛そうでしたが。

 

夫は手術翌日には退院できましたが、友達はいつ退院できるのか分からない状態。

 

 

夫の手術結果にショックを受けていましたが、精子が無くても、子供が産めなくても、健康に過ごせているこの日常に感謝しなくちゃいけないんだなぁと思わせてくれました。

 

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。

 

 

不妊治療記録 〜micro-TESE(マイクロテセ)2日目②〜

 

↓前回からの続きです。

chocomint71.hatenablog.com

 

 

お昼頃には麻酔から目覚めた夫から、LINEが届いていました。

 

「ちょっとお腹痛いけど何とかなってます。」

 

ご無事でなにより。

 

 

 

それから、''ずっと下したようなお腹の痛みでしんどい''とも言っていました。

 

 

そりゃ、痛いよね・・。

''本当にお疲れ様''という気持ちです。

 

 

 

 

 

大学病院の医師からは「今日の夜に進捗状況を電話で連絡するからね。」と言われていたので、ゆっくりしたい気持ちと、結果が気になってドキドキソワソワな気持ちで、とにかく落ち着かなかったです。

 

 

 

そして、20時過ぎに電話がかかってきました。

心臓バックバク。

 

 

「不妊治療専門病院の培養士さんが一生懸命探してくれているんだけど、まだ見つかってないみたいだよ。

 

 

やはり、ダメか・・。

 

 

「でも、今もまだ隅々まで探してくれているからね。」

 

 

この時点で見つからなければ、もう見つからないだろうな・・。

 

 

「明日また来院してもらって最終結果をお伝えするね。」と言われました。

 

 

 

こんな時間だし、本当に現在進行形で探してくれていたのかは分かりません。

 

きっと少しでもショックを和らげようと、そういう言葉をかけてくれたのではないかと思っています。

 

 

心にポカンと穴が空いたような気分で、この日も一人の夜を過ごしました。

 

 

 

 

私自身、かなりショックではあるのですが、夫は手術に挑んでくれたし、この結果に夫自身が一番ショックだろうなとは思っています。

 

なので、私のこの悲しい気持ちを夫にぶつけることは、夫を傷つけることになるでしょう。

 

むしろチャレンジしてくれた夫に感謝しないといけません。

 

でも私のこの気持ちはどこにぶつければいいんだろう。

どこに吐き出せばいいんだろう。

 

そんな思いを抱えながら眠りにつきました。

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。

 

 

不妊治療記録 〜micro-TESE(マイクロテセ)2日目①〜

 

手術当日です。

 

夫は朝から絶食。

飲み物は朝6時以降は飲んだらダメみたいでした。

 

 

夫は8時30分には手術室に入るとのことで、私は9時頃には来院しておくようにと言われていました。

 

 

私は、病院に到着して夫の手術が終わるまでひたすら待機。

およそ1時間くらいして看護師から呼ばれました。

 

 

看護師と一緒に手術室前に行き、手術を終えた医師と対面。

 

「手術は無事に終わりましたよ。」

 

と言われ、試験管に入った取れたてほやほやの''精細管''を見せられました。

まさか見せられるとは思ってなくて、「は、はい・・。」とたじろぐ。笑

 

そこには試験管4本分の''精細管''がありました。

 

「綺麗な色の''精細管''を見つけたから、そこを中心に採取したからね。」とのこと。

 

人によっては、黒ずんだような色ばかりで、これは精子が無さそうだな・・という人もいるみたいですが、うちの夫は綺麗な色のものがあったようで、「可能性は十分あるよ。」と言ってもらえました。

 

 

 

 

 

さて、ここからが私の重大任務です。

 

大事な''精細管''の入ったUber Eatsのようなバッグを隣県の不妊治療専門病院まで運びます。

 

不妊治療専門病院で、''精細管''の中に精子がいるか探してもらうためです。

 

 

 

 

移動手段としては、

・大学病院→最寄駅A(車で30分)

・最寄駅A→最寄駅B(新幹線で40分)

・最寄駅B→不妊治療専門病院(徒歩5分)

と言った感じです。

 

 

一番緊張したのは、最寄駅Aまで向かう車での運転です。

 

「今事故したら終わりだ・・。」というハンパないプレッシャーの中、超安全運転でハンドルを握りました。

しかも普段通らない不慣れな道で、それはもうドッキドキでした。

 

 

なんとか最寄駅Aに着き、新幹線に乗ります。

 

そしてこのUber Eatsのようなバッグ、結構重い・・。

 

 

でも泣き言は言ってられないので、''頼むから何のトラブルもなく到着できますように。''と祈りながら病院まで向かいました。

 

 

なんとか不妊治療専門病院に到着し、受付の人にUber Eatsのようなバッグを引き渡して任務完了です。

 

''精子が見つかりますように。''と思いを込めて託しました。

 

 

 

 

それから帰宅したのですが、

・最寄駅B→最寄駅A(新幹線で40分)

・最寄駅A→自宅(車で1時間)

 

家に着いた時には夕方で、それはもうグッタリでした。

 

 

 

 

長くなってきたので2回に分けたいと思います。

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。

 

不妊治療記録 〜micro-TESE(マイクロテセ)1日目〜

 

いよいよ、入院です。

 

片道1時間以上かかる道のりを、私の運転で向かいました。

 

 

 

この日は、手術に向けた説明を夫婦2人で聞く日です。

 

 

主には

・全身麻酔

・深部静脈血栓症の予防

・micro-TESE(マイクロテセ)の方法

 

について、改めて説明を受けました。

 

 

 

 

病院によっては、局所麻酔で日帰り手術のところもあるようですが、私たちの通っていた大学病院では、全身麻酔をして、しっかり細部まで調べるとのことで、入院を伴いました。

 

 

 

 

それ以外は特にやることもなかったので、私はまた1時間以上かけて帰宅しました。

 

手術当日は夫に会えないので、このタイミングで夫に励ましの言葉をかけておかねば・・でもプレッシャーをかけすぎてもいけないし・・と言葉選びに迷いましたが、とりあえず、「健闘を祈る!」とだけ伝えました。

 

 

 

 

その後、夫は友達と病院内を歩き回ったり、お喋りしたりと、翌日控えている手術への不安と恐怖を2人で紛らわしていたようです。

 

 

友達のことは前回の記事をご覧ください。

chocomint71.hatenablog.com

 

 

 

そして、帰宅した私は、家で一人ソワソワ。

 

 

極力考えないように、気を紛らわしていましたが、なんとも言えない一人の夜を過ごしました。

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。

 

不妊治療記録 〜入院準備&入院仲間〜

 

 

そんなこんなで、入院に向けた準備です。

 

 

と言っても持参物に関しては、特別な準備はしていません。

 

ごく一般的な入院の準備だけです。

 

 

強いて言うなら、心の準備が一番必要だったかもしれません。

 

 

 

なんたって、男性の一番大事なところにメスを入れるわけですからね。

 

夫は手術までの間、あまり考えないようにしていました。

 

考えれば考えるほど、調べれば調べるほど、不安恐怖が襲ってくるからです。

 

 

ですので、私も手術を迎えるまではなるべく手術のことを話さないようにしていて、普段どおり過ごしていました。

 

 

 

 

 

そんな手術に不安や恐怖がありながらも、唯一楽しみにしていたことがありました。

 

 

それは、友達が同じ病院、しかも同じフロアに入院していたので、その友達と会えることです。

 

友達も、夫が入院してくるのを楽しみに待ってくれていました。

 

 

その友達というのは、以前、職場に先輩と後輩の2人にだけ不妊治療のことを話しているという記事を書きましたが、そのうちの1人である先輩の旦那さんなのです。

 

↓詳しくはこちらをご覧ください。

chocomint71.hatenablog.com

 

 

 

何年も前から夫婦共々仲良くしてもらっている関係なのですが、先輩の旦那さんは数ヶ月前に癌が分かり、それからずっと入院していて、精神的にも参っているところでした。

 

 

でも夫という、いい暇つぶし相手(笑)が来てくれるのが嬉しかったみたいで、今か今かと待っていました。

 

 

 

しかも、なんと手術日まで同じでした。

 

 

そんな偶然ある??笑

 

 

 

 

手術の不安や恐怖を分かち合える人がいて、お互いとても心強かったようです。

 

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。

 

不妊治療記録 〜micro-TESE(マイクロテセ)は保険適用になるのか?〜

 

 

不妊治療専門病院で、micro-TESE(マイクロテセ)にかかる費用の説明を受けました。

 

 

 

まず、micro-TESE(マイクロテセ)には大きく分けて2つの工程があります。

 

 

① 精巣から精子がいそうな''精細管''を探して取り出す

② ''精細管''に精子がいるか探す

 

 

一般的には、この①と②の工程を1つの病院で実施しますが、私たちの通っている病院では、①と②をそれぞれ別の病院で実施しました。

 

 

 

 

本来、micro-TESE(マイクロテセ)自体は保険適用の手術になるのですが、

 

 

① 保険適用

② 保険適用外

 

 

と言われました。

 

 

 

なぜかというと、通常、micro-TESE(マイクロテセ)は分離して行うものではないと想定されており、①と②を合わせたもので診療報酬の点数が決まっているため、①と②の内訳がないからです。

 

 

 

なので、①は保険適用にはなりますが、micro-TESE(マイクロテセ)の工程の途中までしか行わないのに、micro-TESE(マイクロテセ)全体にかかる費用を支払うことになるのです。

 

 

 

① micro-TESE(マイクロテセ)全体にかかる費用

② 病院が決めた金額

 

 

 

医師には「これは決してぼったくりではなく、今の制度上、仕方のないことなんだよ。」と言われました。

 

 

 

 

 

 

また、もし精子が見つかればそのまま顕微授精に進むことになります。

 

 

現在では、顕微授精も保険適用で受けられるものですが、自費で採取した精子で顕微授精をする場合の顕微授精にかかる費用は保険適用外になってしまうらしいのです。

 

 

 

 

衝撃の事実!!!!!!

 

 

 

だからと言って今更やらないとはなりませんが、大学病院でその説明してくれても良かったのでは・・・とちょっぴり思いました。

 

 

 

 

それから、自治体の補助金についてもまた別の記事で詳しく書こうと思っていますが、補助金の対象になるのも保険適用の部分だけなんだそうです。

 

 

 

 

私たちが数ある治療法の中からこの治療法を選択したのなら仕方ないと思えるのでしょうが、私たちにはこの選択肢しかないのに・・・。

 

 

 

でも、不妊治療を保険適用で受けられたり、治療に対する補助金をもらえたりすることは当たり前のことではないですし、むしろ感謝すべきことなんですよね。

 

 

って、頭では分かってるんですけどね〜。

 

今後は不妊治療の技術だってもっと進歩していくでしょうし、不妊治療に挑むすべての人たちに優しい制度になってくれるといいなぁと願うばかりです。

 

あらゆる制度が現代の医療に追いついてきてくれることを期待しています。

 

 

 

 

 

 

 

手術にかかった具体的な費用については、また別の記事で掘り下げていきますね。

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。

 

不妊治療記録 〜不妊治療専門病院にてカルテ作成、初診時検査を受ける〜

 

 

micro-TESE(マイクロテセ)約1ヶ月前に、夫の血液検査のため大学病院へ受診しました。

 

血液検査で特に異常はなく、手術を受けても大丈夫とのことでした。

 

 

 

また、手術までに不妊治療専門病院へカルテを作りに行くよう指示を受けていたので、その2週間後に夫婦で受診しました。

 

 

 

 

その不妊治療専門病院の方針では、基本的に全員初診時検査を行わなければなりませんでした。

 

 

私が受けた初診時検査の項目は、以下のとおりです。

 

・超音波検査

・子宮頸部細胞診

・アンチミューラリアンホルモンAMH)

・クラミジア抗原検査

・クラミジア抗体(IgA,IgG)

・感染症検査

・甲状腺検査

・プロラクチン

・テストステロン

・風疹抗体検査

・精子不動化抗体検査

・ビタミンD

・HbA1C

 

生理2〜5日目

・LH-RHテスト

 

生理8〜12日目

・子宮鏡検査

・子宮卵管造営検査

 

 

などなど、他にもありましたが主にはこんな感じでした。

 

 

 

 

早速その日に超音波検査、子宮頸部細胞診、採血をしました。

 

そして、1週間後にLH-RHテスト、2週間後に子宮鏡検査子宮卵管造営検査を受けることになりました。

 

 

 

 

一番気が乗らなかったのは、子宮卵管造営検査です。

 

個人差はあるようですが、「痛い」という経験者の声を聞いていたので・・

 

 

 

それに、「夫の手術結果次第では、不妊治療を継続できるかどうかも分からないのにやってもな〜。」と思っていましたが、医師に「時間を無駄にしないためにできる検査はやっておきましょう。」と言われたので、渋々やることにしました。笑

 

 

 

 

子宮卵管造営検査については、いろんな人がblogに書いているのであまり詳しく書きませんが、というか検査を受けたのが約一年前なので、少し記憶が朧げなのもありますが、普通に痛かったです。笑

 

 

 

検査前に看護師から「自分で持ってる痛み止めを事前に飲んでもいいよ。」と言われていました。

 

でも、痛み止めを飲むほどではないだろうと思い、飲まずに挑んだのですが、終わってから即座に飲みました。笑

 

 

 

 

それから、同時に行った子宮鏡検査ではポリープが発見されました。

 

素人の私が見てもわかるほどのものでしたが、「このくらいなら取らなくても大丈夫と思うよ〜。」と言われました。

 

本当に大丈夫なのだろうか・・。

 

 

少し不安を残しながらも、一通りの検査が終わりました。

 

 

 

 

 

そして、すべての初診時検査にかかった費用は合計46,850円!!!

 

検査項目によっては保険適用のものと自費のものがあったのですが、検査だけでこんなにかかるとは・・。

 

 

 

でも、不妊治療をしていなければ、きっとしなかったであろう検査ばかりだったので、これもまた貴重な経験だと思うことにしました。

 

 

 

検査結果の詳細については、また別の記事で書きたいと思います。

 

 

 

 

→次回へ続く

【PR】

↓不妊治療を始めるに当たり、とても参考になった本です。